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砺波市の保存樹【単木】(その8) 2014.12.16
ヒサカキ(ツバキ科)

ヒサカキ

 屋敷林の常緑低木としてどこの家でもよく見かける木である。ヒサカキは当地方では別名シラカキとか、サカキと呼んで神前に供える。ヒサカキの名は「非榊」サカキに非ずという説と、「姫榊」姫、小さい榊という説とがある。雄雌異株であるが、両性花をつける株もある。3〜4月頃臭いの強い花が咲き、秋には各葉の基に数多くの黒い実をつける。野鳥の大切な冬季の餌となる。

・指定番号 5(写真:左)
幹周 0.96m(株立 0.65・0.31)
所有者 河合久則
所在地 神島

・指定番号 120(写真:右)
幹周 1.00m
所有者 長久紀一
所在地 東保

ウメ

 元来日本の国に自生していたものではなく、奈良時代以前に観賞用か、果樹として渡来したものといわれ、野梅というのは現在日本の一部で野生化したものをいうらしい。花期は2月から3月で、旧暦の正月に松、竹と共に飾られ芳香もよく、古来より日本人に親しまれてきた。また、実は「梅干」として大切な食品であった。

・指定番号 26(写真1)
幹周 1.14m
所有者 中島八郎
所在地 五郎丸

・指定番号 56(写真2:左上)
幹周 1.17m
所有者 安藤和利
所在地 東開発

・指定番号 63(写真2:右上)
幹周 1.49m
所有者 金子基之
所在地 太田

・指定番号 58「コウバイ」(写真2:左下)
幹周 1.10m
所有者 五十嵐龍二
所在地 太田 

エドヒガン(バラ科)

 お彼岸の頃に咲くのでこの名前があるという。また、サクラの巨木として天然記念物に指定されているものも多く、氷見市の「駒つなぎの桜」もこの種である。実は6月頃に熟し野鳥達の餌となり種子が運ばれ自然繁殖するものも多い。庄川峡の山腹にみられる桜の多くはこのエドヒガンとオオシマザクラの交配種である。

・指定番号 125(写真:上)
幹周 2.20m
所有者 柴田正雄
所在地 西中

・指定番号 92(写真:左下)
幹周 2.50m
所有者宇志多気神社
所在地 川内用水下 

シダレザクラ(バラ科)

イトザクラとして観賞用に栽培されたもので、枝が下垂する形質を賞揚したものである。庭園樹として稀に見られる。

・指定番号 109
幹周 1.32m
所有者 石ア安次郎
所在地 東保

【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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