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砺波市の保存樹【単木】(その9) 2014.12.16
エンジュ(マメ科)

指定番号 65

 中国原産の落葉高木、葉は20cm内外の奇数羽状複葉で4―7対の小葉をつけているのが特徴である。砺波地方では川ぶちの畔などに自然に生えていたものだが、河川改修や基盤整備等で今は殆どみられなくなった。漢字では「槐」と書くところから庭の護り神として南東の方向に植えた。また、家の床柱や、床縁として使用しておくと家の魔よけになるとして使用する習慣もあった。

・指定番号 65
幹周 1.46m
所有者 林清春
所在地 祖泉  

ユズリハ(ユズリハ科)

 常緑の高木で枝がよく分かれる。葉は舟形で6cm程にもなり革質で表面は白色を帯びる。葉の多くは今年の枝につき、新芽が出たら古葉は落ちるところから「譲り葉」の名があり、正月にこの葉が飾りに用いられるのも年を譲ることの縁起のようである。

 日本海側の山地に自生するものをエゾユズリハと呼んで、ユズリハと区別している。

・指定番号 70
幹周 1.64m
所有者 林哲太郎
所在地 頼成

チャンチン(センダン科)

香椿(コウチン)ともいい、中国原産の落葉高木で、古来、日本各地に植栽されている。幹は直立し高さ20mに達する。葉は互生の奇数羽状複葉で、長さ30〜50cmである。春の新葉は赤く美しい。

 夏に咲く円錐状の花序は、多数の白花を枝先につけ、一種の香気がある。また、材も赤く香気をもつことから、香椿と呼ばれている。砺波地方では、庭木としてよりも畔などに植え、はさ木等に利用していたが、最近では、著しく減少した樹木の代表といえる。

・指定番号 20(写真:左)
幹周 1.62m
所有者 藤井正治
所在地 中野

・指定番号32(写真:右)
幹周 2.22m
所有者 万福寺
所在地 苗加 

ハゼノキ(ウルシ科)

関東以西の暖地に自生する落葉高木で、秋の紅葉が美しく、公園や庭に植栽されている。古来、木蠟を採るため栽培されていたものが、野生化したといわれている。果実から取る木蠟は、ポマード、クリームなどの化粧品の原料に使用されている。葉は奇数羽状複葉で小葉が4〜6対あり、先が鋭く尖っている。ハゼによく似た種に、ヤマハゼがあるが若枝や葉、葉柄等に毛があることでハゼと区別することが出来る。

・指定番号 127(写真:上)
幹周 3.12m(株立 1.86・1.26)所有者 柴田正雄
所在地 西中

・指定番号 46(写真:下)
幹周 3.09m
所有者 野松欣一
所在地 三郎丸

【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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