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砺波市の保存樹【単木】(その10) 2014.12.16
イロハモミジ(カエデ科)

イロハモミジ

 紅葉の名所で有名な京都の高雄山にちなんで、タカオモミジとも呼んでいる。モミジといえば普通、このイロハモミジを指すことが多い。福島県以西の山地に生える落葉高木で、高さは10〜15mになる。葉は対生し5〜7つに切れ込むことから、イロハニホヘトの7文字を数えることからこの名前がつけられたという。

 果実の翼がほぼ水平に開くことが、他の種類と見分けるポイントである。

・指定番号 29(写真:左上)
幹周 3.25m(株立 0.90・0.89・0.87・0.59)所有者 加藤秋雄
所在地 苗加

・指定番号 130(写真:左下)
幹周 1.75m
所有者 根尾 満
所在地 石丸

・指定番号 111(写真:右)
幹周 2.31m
所有者 永田又六
所在地 頼成新

ヤマモミジ(カエデ科)

 紅葉のモミジといえば、京都の高雄等に多いタカオモミジ(イロハモミジ)を指すが、日本海側の山地で真紅の紅葉を呈するモミジといえば、ヤマモミジである。

 青森県から福井県までの日本海側の山地に自生する落葉高木で、砺波地方の低山帯で普通に見られる。葉はイロハモミジによく似るが、一回り大きく、鋸歯が不揃いで粗と細が二重になっていることと、果実の羽が水平に開くことが特徴である。

・指定番号 11(写真1:上)
幹周 2.51m(株立 1.47・1.04)
所有者 末永三智郎
所在地 大門

・指定番号 12(写真1:左下)
幹周 2.08m(株立 1.20・0.88)
所有者 末永三智郎
所在地 大門

・指定番号 49(写真1:右下)
幹周 2.23m
所有者 武島 秀雄
所在地 石丸

・指定番号 75(写真2:左上)
幹周 1.69m
所有者 浄光寺
所在地 東保

・指定番号 108(写真2:右上)
幹周 1.60m
所有者 入道忠靖
所在地 太田

・指定番号 78・79(写真2:下)
幹周 1.97m・1.54m
所有者 五社神社
所在地 正権寺

トウカエデ(カエデ科)

 名前の通り唐の国、今の中国大陸より日本へ享保6年(1721)に入ったといわれるもので、台湾および中国大陸東南部に自生する。枝には刺があり、葉は、掌状の3脈があり浅く3つの葉先が分かれ秋には黄葉する。庭園樹として、また街路樹として植えられる落葉高木である。

・指定番号 117
幹周 1.97m
所有者 万遊寺
所在地 柳瀬

ムクロジ(ムクロジ科)

 市内ではあまり見かけないが古い屋敷林の中に折り植えられている。樹高20m余りにも達する落葉高木。暖帯および亜熱帯の木で日本では新潟県以南に育っている。種子は黒くて直径1cm内外の球形で硬いので羽根つきの球に使われた。また、樹皮にはサポニンが含まれているので、かつてはせっけんの代用にされたこともあるという。

・指定番号 39(写真:左)
幹周 1.30m
所有者 大江孝一
所在地 小杉

指定番号 128(写真:右)
幹周 2.11m
所有者 鹿嶋清三
所在地 高波



【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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