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砺波市の保存樹【屋敷林】(その6) 2014.12.25
野松欣一宅の屋敷林

指定番号 19

 エノキ、ハンノキ、スダジイ等百種類近くの樹種が屋敷内に入れられ、四季を満喫させる。全体に明るい感じの屋敷林。特に南〜西面が広く多くの樹種が競合する。シキミ、イチイ、サルスベリ、ハゼ等の中木が春や秋の特徴をつくり、小さな自家植物園である。スギが僅かに入る。水も潤沢に配された特異な屋敷林である。

・指定番号 19
樹種 エノキ、ハンノキ,スダジイ
面積 1,630u
所在地 三郎丸

元井幹夫宅の屋敷林

 スギ相観の屋敷林で、特に南面は列状のスギ配置で樹勢も良好。中木層にウラジロガシ、カキノキが、低木にツゲ、アオキ、ツツジ、ヒサカキが沢山入る。安定感の漂う前庭の上木にスギがあり、イトヒバ、カナダマツ、モチノキ、カエデ、ドウダンツツジ等が組み合わさっている。北面にタケ(モウソウチク)がある。全体として明るい立体感のある屋敷林である。

・指定番号 20
樹種 スギ、ツゲ、アオキ、タケ
面積 1,812u
所在地 秋元

元井甚正宅の屋敷林

 スギ中心の相観。中木にウラジロガシ、ユズリハ、ヤブツバキ、ヒイラギ、カエデが入り、屋敷林全体の厚みをつくる。林内に小川が流れていることが特徴で、樹勢に活力がある。四方位全面の生垣と上中層木との組合せも良く落ちつきのある樹叢をつくる。面積も大きく、理想的な壮令の屋敷林である。

・指定番号 21
樹種 スギ、ウラジロガシ、ユズリハ
面積 1,570u
所在地 秋元

元井實宅の屋敷林

 全面スギで覆われながら、屋敷林内が明るい。ヒサカキの生垣が東面から南面につくられ、手入れが完備している、東南にタケが入る。スギを支えるようにヒノキ、ウラジロガシ、さくら、サザンカ、カエデ、キャラボク、ツツジ、ハゼ、アセビが配置される。地床にヤブコウジが繁茂し、土の流亡をおさえる。スギ相観の屋敷林である。

・指定番号 22
樹種 スギ、ヒノキ、ウラジロガシ
面積 1,759u
所在地 秋元。


【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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