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1月27日は故・大井敏雄が出町町長に就任した日。 2016.1.27
1月27日は故・大井敏雄が出町町長に就任した日。

【今日は何の日?】


砺波総合病院を見ると、いつも思い出してしまいます。
そう、“ドクター市長”と呼ばれたあの人です。



今日、1月27日は故・大井敏雄が出町町長に就任した日。



大井はもともと外科の開業医(新町の自宅で開業)でしたが、昭和18年1月27日に出町町長に就任し、現在の砺波総合病院の前身である出町厚生病院の基礎を築きました。



その人柄をあらわすとすれば「無私」につきるといいます。このようなエピソードが残されています。昭和19年5月、出町大火で209戸が焼失してしまう未 曽有の被害がありました。大井は消火と救助活動に専念するあまり、土蔵に避難していた家族を翌朝になってようやく見つけたのでした。自宅も焼失してしまい ましたが、「俺の家も焼けてよかった」と語るなど民衆と苦難を分かち合う姿勢を貫き通したといいます。



戦後の公職追放令によって惜しまれながら町長職を辞したあとも、私財を投げうって厚生病院設立に奔走したそうです。今、砺波総合病院が地域の中核的な病院 として存在するのは、大井の情熱と無私の精神によるものが大きいと言えるでしょう。砺波総合病院に一度はお世話になった方々は、今日だけほんの一瞬でもい いですから大井の功績に思いを馳せてみても良いのではないでしょうか。

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