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4−2三代 佐藤助九郎 2015.1.30
文化人 佐藤助九郎

@三代助九郎

@三代助九郎
川辺外治画

A軸「宝珠」
富山市佐藤記念美術館蔵

Bチューリップ水差し
富山市佐藤記念美術館蔵
 三代助九郎は、常に砺波の発展を祈念していた。工場の進出で、砺波の美しい空気と水が汚される事を懸念した助九郎は、産業としてのチューリップ栽培に目をつけた。美しい花を愛で、球根を販売することによって産業として成り立たせることを望んだ。そうした助九郎の思いのこもったチューリップ水差である。

C軸「大道徹心源」
富山市佐藤記念美術館蔵

D軸「菊と蜻蛉」
富山市佐藤記念美術館蔵

E茶碗「鎌足」
富山市佐藤記念美術館蔵
(箱書き)「助庵作ル 鎌足 徳禅大亀(花押)」
京都の大徳寺塔頭徳禅寺住職橘大亀の箱書。助庵は三代助九郎の雅号で、助庵が作ったことを証したものである。銘の「鎌足」は、藤原鎌足のこと。晩年、三代助九郎は、呉羽山に自分専用の窯を作り「呉山窯」と名づけて陶器つくりを楽しんだ。

F茶碗「菊花天目」
個人蔵
高原耕造が亡くなった時に、三代助九郎が自作の茶碗を贈ったもの。
助九郎が柳瀬村長時代、高原は助役として、不在の多い村長助九郎を助けた。高原が死去したと知らせを受けた助九郎は、多忙の中柳瀬へ駆けつけ、高原に茶をたてた。高原に対する感謝の念のこもった抹茶碗である。

【砺波郷土資料館 『第31郷土先人展 庄川の川工事が生んだ実業家 「佐藤助九郎展」』2008年より抜粋

      

      

      

    

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