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[夜高]木舟町の夜高(その1) 2013.3.26
夜な夜な集まる。もくもく作業する。

夜な夜な集まる。もくもく作業する。

<地縁・血縁の枠を越え、老若男女で作り上げる木舟町>
 出町地区では、東・西・南北の17 町が、夜高祭りに参加しています。
各町内で作られる夜高行燈には、制作者以外立ち入り禁止であったり、男性のみで制作するところもあるようですが、骨組みから着色、組み立てまで、非常に手間がかかるため、遅くとも祭りの2〜3ヶ月前にはどの町内も制作を開始し、それが毎晩続きます。
 祭りの10日前にお邪魔した木舟町では、木舟公園の仮設テントでの制作が進んでいました。制作を開始したのは4月。ここは、昔からの住民が減り、途絶えて久しかった夜高を、地元に帰省してきた若衆が「他の町に負けられない」「子どもたちが寂しくなる」と一念発起し、町内の常会へ談判をして再スタートした町。人手と技術、ノウハウがない中で、町外から友人・知人を集め、町内の女性や子どもたちにも手伝ってもらって、手探りで進めてきました。制作には、集合住宅にお住まいの方や、夜高のない町内からの参加も多く、昔ながらの地縁・血縁とはまた違った、大らかなつながりができているようです。

夜高行燈のつくり方

出町地区・木舟町の場合:色付けまで
※形や場所によって、紙貼りの後、下絵、ロウ引きとなることも多い。

@骨組み・配線:主に竹や木で骨組みを作り、照明用の配線をする。

A下絵書き:大きさを図りながら和紙に鉛筆で模様を描く。
Bロウ引き:下絵の上から、筆を使って蝋を引く。

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