3215_サンカクワク(三角回転定規)
※田植定規・田植枠:田植枠が考案されるまでの田植えは、田んぼの長辺に縄を張り、それに沿って後退しながら苗を植え付ける方法であった。明治の中頃平板の定規が考案されたが、やはり後退植えで、能率が上がらないので普及しなかった。
その後明治40年頃から回転式六角定規が砺波で考案され普及し始めた。この回転定規は、整地し水を張った圃場(ほじょう)で、六角のワクを転がして圃場に四角の跡をつけ、その交点へ苗を植えるもので、このワクの発明により、田植作業が前向きにできるようになり、作業の能率が飛躍的に向上した。このような正条植え(せいじょううえ)となったことで、その後の中耕除草機(ちゅうこうじょそうき)の普及をうながすなど、農作業の省力化と米の増産に大きな役割を果たした。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 砺波市新明
- 材質・形状
- 三角柱。桟(さん)は無く、布紐を通す穴11あり。杉材。
- 寸法
- 全長398cm、一ワクの縦28cm、横33cmで広い。重さ3.5kg。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 田植え