245_タワラアミキ(俵編機)
米俵用。横木が2本。それまでの2本編みの一重の俵では米がよく洩れたので、戦時中の統制になってから、3本編みの二重の米俵でないと検査に合格しないようになった。そのための改良型。
※俵編機 アミタボー:俵・蓑(みの)・菰(こも)などを編む。両脚で支えた横木に等間隔に溝を切り、縦縄をかける。ツツノコ石に細い縦縄を巻いて前後に吊るし、その間に藁を入れ、交互に締めながら編み進む。
後には、米俵用として溝にゆるみ止めのバネを用いるものも出てきた。1つの台でいろいろなものを作るため、横木の一方にいくつも溝が切ってあるもの、上下に異なる間隔の溝があるものなどがある。
自然木を利用した簡単な構造ではあるが、農家の冬仕事には欠かせない大事な農具であった。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 砺波市祖泉
- 材質・形状
- 脚は自然の股木を利用。横木に締め金具が4つ付いている。改良型。
- 寸法
- 横棒の長さ144cm、脚高46.5cm、重さ2kg。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 藁仕事