532_コガイサマのアミ(稚蚕用糸網)
蚕の成長にあわせて蚕を籠から籠に移動させるために使った網。網目の大きさは三種あり。ヒトツネ(1齢用)・フタツネ(2齢用)・ミツネ(3齢用)という。蚕の大きさによって使用する網が異なる。すべてに「清太郎」の墨書あり。他に102枚あり。
昭和5〜6年頃まで使用。
※養蚕(ようさん):圃助整備前の川の畔には桑の木が多く植えられていたが、これは蚕を飼う農家が多かったからである。戦前までは庄東(砺波市の庄川以東の地域)の山間部だけでなく、平野部の各村でも多く見られた。