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砺波市の保存樹【単木】(その3) 2014.12.16
ネズコ(ヒノキ科)

指定番号 31

 常緑高木で樹皮は赤褐色で薄く縦にはがれる。葉はヒノキに似るが厚みがあり、腺点がある。葉の裏の気孔郡はヒノキのY字形とは全く異なる。材は建築、家具、器具等に利用される。また、屋根の「のしぶき板」や割って板屋根等にもよく利用された。市内では五鹿屋地区の屋敷林に多くみかける。

 葉が黒味をおびていることから、クロベとも呼ばれている。

・指定番号 31
幹周 1.88m
所有者 河合誠一
所在地 野村島

イチイ(イチイ科)

 日本のイチイ科にはイチイ属とカヤ属があり、イチイ属にはイチイが1種で、葉は線形、長さ2cm足らず、幅は1.5mmから3mmぐらいで先が尖り裏面に気孔帯とよばれる白い2条がある。市内では庭園樹としてよくみかける。

 材質は光沢があって美しいので床柱、彫刻、細工材として重用されている。昔、位の高い役人がもった笏をこの材で作ったことから「一位」と呼ばれるようになったという。時には地を這うように育つものもあり、ハイイチイともいい、キャラボクを指す。

・指定番号 45
幹周3.30m(株立 1.65・1.20・0.45)
所有者 野村欣一
所在地 三郎丸

・指定番号 48
幹周 1.20m
所有者 高桑勝二
所在地 三郎丸

キャラボク(イチイ科)

 キャラボクはイチイが環境適応により別種のように固定したものと説もある。イチイによく似た葉であるが広く、庭園によく植栽され古い庭に大木がよくみられる。

・指定番号 105
幹周 1.88m(株立 0.78・0.56・0.54)
所有者 新藤久考
所在地 小島

カヤ

 イチイの仲間で日本に産するカヤ属の唯一種である。変種としてチャボガヤなどがある。この材は工芸品に作られるが基盤が将棋盤は最上のものとされる。当地にはこの様な材のとれるカヤの大木は殆どないが此指定された木は相当昔から庭木として大切にされてきたと思われる。雌雄異株で、実は食用となる。

・指定番号 2
幹周 1.21m
所有者 加賀見孝吉
所在地 神島

【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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