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砺波市の保存樹【単木】(その5) 2014.12.16
ウラジロガシ(ブナ科)

ウラジロガシ

 ブナ科の常緑高木で、材質が硬いことから長命で、虫食い状の古木は庭園樹等によくみかける。カシの仲間にはアカガシ、シラカシ、アラカシ等、他にも何種類かあるが、砺波地方の山地に自生する種はウラジロガシが殆どである。一般にドングリの木と呼ばれ子供達にもなじみの深い木である。

・指定番号 43(写真:上)
幹周 5.14m(株立 1.45・1.08・0.98・0.92・0.71)
所有者 芳里三正
所在地 堀内

・指定番号59(写真:左下)


幹周 2.28m
所在地 太田

指定番号 76(写真:右下)
幹周 2.28m
所有者 福岡神社
所在地 福岡

シラカシ(ブナ科)

 カシ類には、常緑性のものと落葉性のものがある。関東地方でカシといえばシラカシを、東海・北陸地方ではウラジロガシを指すことが多い。シラカシの名は、葉の裏面が白色だから、材が白色だから等諸説がある。

 山地に自生も見られるが、社寺林や公園等に見られる大木は、何時の時代かに植栽したものであろう。市内の別所栃上神社の社叢や中野地区に巨木が見られる。最近は庭園には不可欠の樹木として大切にされている。

・指定番号 101
幹周 4.93m(株立 1.86・1.20・0.78・0.67・0.42)
所有者 蔦 繁
所在地 宮村

スダジイ(ブナ科)

 常緑の高木で大きく茂ると一本の木でも森のような壮観を呈する。雄雌同株で花期は5月下旬から6月で、その頃になると強い香りがする。これは虫媒花のためと思われる。実はドングリである。日本の暖帯林の最重要樹種の1つで、本種を優先種とするスダジイ群落は日本の野山を広範囲に覆っていたといわれる。現在は神社やお寺の杜として、また庭園樹として稀に見られる。

・指定番号 8(写真:左上)
幹周 5.03m(株立 0.68・1.35・1.29・1.19・0.52)
所有者 神田静子
所在地 太田丸

・指定番号 9(写真:中央上)
幹周 2.15m
所有者 神田静子
所在地 太田丸

・指定番号 10(写真:右上)
幹周 2.03m
所有者 神田静子
所在地 太田丸

・指定番号 19(写真:左下)
幹周 2.38m(株立 1.24・1.14)
所有者 清原誠一
所在地 神明

指定番号 110(写真:中央下)
幹周 2.54m
所有者 永田又六
所在地 頼成新

・指定番号 103(写真:右下)
幹周 2.81m
所有者 桑野神社
所在地 野村島

エノキ(ニレ科)

 高さ20mにも達する落葉高木で、若葉の頃は両面ともさび色の短縮毛を密生する。また、葉の基部から3本の太い葉脈が出るので区別できる。9月頃に紅褐色の丸い実が熟し、表面に網状のしわ紋が現れる。「榎」の字にみられるように夏に茂り、ゴマダラチョウ、国蝶のオオムラサキ等、昆虫の食草として大切なものであるが、近年、屋敷林の中から姿をけしていくのは環境的見地から寂しいことである。

・指定番号 13(写真:左上)
幹周 2.70m
所有者 景完教寺
所在地 宮村

・指定番号 35(写真:右上)
幹周 2.20m
所有者 黒河至
所在地 鷹栖

・指定番号 71(写真:左下)
幹周 4.45m(株立 2.51・1.94)
所有者 坂本修二
所在地 徳万

・指定番号 91(写真:右下)
幹周 2.66m
所有者 宇志多気神社
所在地 河内用水下



【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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