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砺波市の保存樹【屋敷林】(その5) 2014.12.25
渡辺渡登宅の屋敷林

指定番号 26

 約20本余のスギとエノキ、ミズキによって三面を包む、高木種数の多い屋敷林。北面にタケが入り、三面が生垣で、全体として立体感のある自然形をとどめる。特に南面に多数の樹種が入り、活気が漂う。屋敷林面積は約1,600uと砺波地方での中庸で、南面や東面での樹層をつくる事例として貴重で価値がある。

・指定番号 26
樹種 スギ、エノキ、ミズキ
面積 1,579u
所在地 杉木

鈴木皓哉宅の屋敷林

 スギ、ケヤキの相観で屋敷林面積は大きい。まとまった屋敷林というより、中木層にあるエノキ、ウラジロガシ、ヒバ、ヒノキ、クリ、イチョウ等の成長に楽しみと期待感をもたせる。東、南、西面とも低木も多く林内の活力を盛りあげる。西面から北面にタケが入る。生垣も配され全体として自然形を残すゆったりとした屋敷林である。

・指定番号 16
樹種 スギ、ケヤキ、エノキ、ウラジロガシ
面積 2,907u
所在地 林

杉下昌之宅の屋敷林

 スギ、ヒバ、メタセコイヤ、アカマツを主林に三面で母屋をつつむ、広い庭園として仕立てられ沢山の樹種が入る。珍しいコメツガ、ナツメがみられる。高木層を支える中低木層が林内を盛りあげ、屋敷林内の活気をつくる。庭園主体の屋敷林である。

・指定番号 17
樹種 スギ、ヒバ、メタセコイヤ、ナツメ
面積 3,311u
所在地 林

芳里三正宅の屋敷林

 東面の二本のケヤキ大木で全てを象徴する勇壮さの感ずる屋敷林。砺波地方でのケヤキ相観の代表格。幹周3.9mと3.7mのケヤキの東南側に高樹令のウラジロガシがあり歴史の重みが漂う。南面から西面にアカマツやスギが入る。かつてはこの両面にスギ大木が沢山成立していて、屋敷林全体のバランスをつくっていた。

・指定番号 18
樹種 ケヤキ、ウラジロガシ、アカマツ
面積 2,353u
所在地 堀内。


【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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