行事の名称:庄川の夜高行燈
開催日:6月第1土曜・日曜日
※庄川観光祭に合わせて行われます
場所:砺波市庄川町青島・金屋
団体:庄川町夜高保存会
砺波地方でヤスゴト・ヤスンゴトといわれる田祭りは田植え終了を祝う行事で、6月10日・11日前後に行われる。この日、子供たちが夜高行燈(ヨータカ)を掲げて集落を巡り、五穀豊穣と豊年万作を祈念する。砺波地方では庄川をはじめ、出町や津沢で盛大な夜高祭りが行われているが、庄川はその皮切りである。
庄川町史上巻には、庄川夜高の発祥について以下のように記載がある。
「昭和の初期(七、八年ごろ)、金屋・青島の若連中が福野町の夜高行燈をまねて町内会・常会ごとに大行燈に飾りをつけて村の中心部を練り歩くようになった。その後、年を追って普及し、相競うようになった。そして、町内会ごとの大行燈は、その順位などをめぐってせりあううちに、高さ五、六メートルの心棒が折れたりしたので、これが年々大型化する原因ともなった。」(庄川町史上巻P928)
その後、戦時中や終戦直後に祭りはすたれていたようだが、昭和28年から庄川観光祭が開催されるようになり、以前にもまして盛大なものになったという。
*青島地区は、昭和21年6月11日に久しぶりに夜高行燈を復活させたという記録がある(庄川町青島公民館1998)。そして22年・23年と続いた。
最盛期には大小あわせて30数台の行燈が街並みを練り歩いたという。しかし、昭和30年代頃から下降線をたどる。夜高の制作が若者の勤務に支障をきたし、また自動車の増加で町練りに問題が生じたためである。
そして昭和37年には全く廃れてしまったが、昭和47年に金屋の清水町内が復活を試み、昭和48年には金屋・青島地区の町内から大行燈が6台、中・小行燈が10数台繰り出し、賑わいをみせた。以後、現在まで続いている。
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