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2 いとこ煮のつくり方(その1) 2013.3.25
いとこ煮のつくり方

いとこ煮のつくり方

浄土真宗では、親鸞上人の報恩講にいとこ煮をつくります。具だくさんの温かい汁は、昔から冬の食卓にのぼる一品。


「いとこ煮」の由来は、似たような根菜類を一緒に入れて煮るので、まるでいとこのような関係だということからとも、親鸞聖人の遺徳を偲んでいただく「遺徳煮」からだとも言われています。
小豆を入れるのは、親鸞上人の好物だったからという説もありますが、ささぎ豆(いんげん豆の仲間)を入れる場合もあるようです。また、日本各地で作られているいとこ煮にも小豆は入っているそうです。小豆に含まれるサポニンによって、解毒、利尿などの作用があり、むくみとりとしても知られています。
地域や家庭によって、入れる具が違うだけでなく、味噌味のところもあります。根菜類を煮合わせた具だくさんでコクのある汁は、冬の体と心にしみわたる美味しさです。

いとこ煮

小豆を煮る工程と時間を除いて、所要時間の目安は30分。小豆が用意できれば材料を切って煮るだけ。お鍋ひとつでできるんです。


材料(4 人分) ※土田恭子さん提供レシピ。分量は、お好みでどうぞ。
 ┌・大根 ……………………………… 200g
 │・にんじん………………………… 100g
 (A)・里いも…………………………… 150g
 │・ごぼう…………………………… 100g
 └・こんにゃく………………………1/ 2 枚
 ・油揚げ(厚揚げ)……………… 1/ 2 枚
 ・小豆(煮たもの)………………… 100g
 ・水………………………………5 カップ
 ┌・砂糖……………………………大さじ2
 (B)・醤油……………………………大さじ2
 └・みりん…………………………大さじ1

小豆は事前に煮ておく。(小豆の煮方参照)
材料は小さめに形をそろえて切る。

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