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藤井 助之S 2013.4.4
明治の名棟梁

藤井 助之S

万延元年〜昭和9年
(1860〜1934)
出生地: 現 砺波市太田

 万延元年11月30日、富山県東砺波郡太田村(現:砺波市太田)に生まれました。当時から誉れ高き井波の宮大工松井角平(四代)に弟子入りし、宮大工としての技術とともに西洋的な建築や設計の技術も学びました。
 腕の良い宮大工として知られ、砺波地方はもとより、氷見や高岡の神社仏閣、学校や邸宅など、多くの建築物を手がけました。
 昭和9年3月13日、74歳で逝去。

現在も残る藤井助之Sの仕事

千光寺(せんこうじ) 書院
 砺波市芹谷1111
 →明治29年に建てられた、明治中後期の代表的な書院建築。市指定文化財

富山県立南砺総合福野高等学校 巌浄閣(がんじょうかく)
(元富山県立農学校本館)
 南砺市
 →明治38年に建てられた、コロニアルスタイルの建造物。国の重要文化財

砺波郷土資料館(元 中越銀行本店)
 砺波市花園町1-78 チューリップ公園内
 →明治42年、藤井助之Sが建築工事総監督として建てた儀洋風建築。外観は土蔵造りの純和風であるが、内部は西洋建築を取り入れ、コリント風木柱や吹き抜け天井に金唐革紙が張りめぐらされている。市指定文化財

<参考文献>

『砺波市の文化財』
        砺波市文化財保護審議会編・砺波市教育委員会発行
『第二十一回郷土先人展 藤井助之S展』
        砺波郷土資料館発行
『万華鏡 第7号 儀洋風』
        ふるさと開発研究所発行

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