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[夜高]中之島の夜高(その1) 2013.3.26
さらけ出し、認め合う。その先にある、連帯感。

さらけ出し、認め合う。その先にある、連帯感。

<強い地縁を育む、中之島若連中の度量>
 庄川地区の夜高行燈は、全部で16 町、13 若連中のうち大中小合わせて24基あるそう。うち8 基が高さ5.5メートルにおよぶ大行燈。出町地区と同じく、骨組みから着色、組み立てまでを行っています。
 祭りの2日前、中之島公民館にお邪魔しました。ピリピリとした空気を想像していましたが、驚くほど陽気に作業を進める中之島若連中の面々(20歳の若者から60 歳手前までの男たち)。白いところの残る行燈にもひるまず、ハイテンションに冗談をいいながら、淡々と作業を続けていました。
 中之島若連中には、気の遠くなる共同作業をとことん楽しもうとする気持ちがあります。そして、「やれることを一生懸命やる」「失敗を許す」「違いを認める」という基本姿勢が、世代を越えた地域のつながりを育んでいるようです。
 鍵は、作業後に行われる飲み会。毎晩、男たちが交代で腕をふるう料理を肴に、酒を酌み交わすそう。緊張と緩和を繰り返して、完成した夜高行燈の恵比寿様は、本当にいい顔をしていました。

祭りまで後2 日なのに、この和やかさ
恵比寿様の背中。まだ白い
今日の「お湿り」(⇔乾き物)

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