正倉日記

 

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ノロウイルスのニュースを見て思うこと

2021.12.11

ノロウイルスのニュースを見て思うこと

最近、ニュースでたびたび耳にするのがノロウイルスの脅威。冬季に多発し、感染経緯のほとんどは経口感染だそうです。
 かつて衛生設備がまだ整っていなかった頃には、食中毒に限らず様々な疫病の集団感染が起こっていました。(余談ですが、何年か前にヒットしたドラマの中で、幕末にタイムスリップしたお医者さんがコレラの蔓延に立向かうってお話ありましたね)
 
 そこで思い出されるのが「ふるさと文化財28 史跡 上水道記念碑」です。
 出町の上水道は北陸三県で最も早く整備されました。もともと出町は地盤の関係で地下水までが遠かったため、飲料水の大部分は河川水に頼っていました。そのため衛生状態もあまり良くなく、疫病が流行する原因のひとつにもなっていたようです。
そこで当時の町長が調査委員を設け、上水道敷設に向けて動き出しました。工事には紆余曲折がありましたが、大正十三年に竣工しました。地方には水道工事の経験者も技術者もいなかったため、それはそれは大変だったようです。
詳細は2011年7月28日の記事をご覧下さい(*^^*)
 
 
 
ノロウイルスの予防法は
 
食事の前やトイレの後などには、せっけんを使ってしっかりと手洗い。
 
タオルなど共用で使用するものを避ける。
 
下痢やおう吐等の症状がある方は、食品を直接取り扱う作業をしないようにしましょう。
  
食品中のウイルスは加熱することで感染性をなくすことができます。食品の中心温度が85℃1分以上になるようにしっかり熱を通して食べましょう。
 
便や吐物の処理をする時は素手で触らず、必ずビニール手袋を使用しましょう。汚物の消毒は市販の塩素系消毒剤(漂白剤)を希釈したものを使用する。
 
 
といったことだそうです。
ちょっとしたことで守れる健康。いろいろな場所での飲食の機会が増える年末年始には意識したいものですね。
 
どうぞよいお年をお迎え下さい。


【2012年12月28日14:52 「ふるさと学芸員の小窓」より】