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砺波市の保存樹【単木】(その7)

2014.12.16

カツラ(カツラ科)

指定番号 93

指定番号 93

 落葉高木で高さが30m余りにもなる。よく株立ちになる性質があるが、花期は早春で葉の開く先に咲くが花びらもなく目立たない。雄雌異株で実のなる木と、ならない木がある。温帯地方に分布する木で、特に山地の谷川沿いに多くみかける。市内では自生は少なくない。山田村、今山田には県指定の天然記念物のカツラがある。

・指定番号 93
幹周 2.61m
所有者 宇志多気神社
所在地 河内用水下 

ヤブツバキ(ツバキ科)
ヤブツバキ

ヤブツバキ

 サクラと並んで早春を飾る花の代表格としてツバキがある。我国に自生するツバキを大別するとヤブツバキとユキツバキに分類することができる。ヤブツバキは海岸から低山帯に広く分布するが、ユキツバキは福井、石川、富山、新潟等日本海側多雪地帯にのみ分布し本県では標高500m以上の山地に多い。

 ユキツバキの特徴は、雄蕊は黄色で基部より別れて開出することである。

・指定番号 38(写真:左)
幹周 1.30m
所有者 善福寺
所在地 東中

・指定番号 57(写真:右)
幹周 1.96m(株立 0.76・0.71・0.31・0.18)
所有者宮嶋仁
所在地 東開発

ナツツバキ(ツバキ科)
指定番号 98

指定番号 98

 新潟県以西に自生する落葉高木で、落葉椿として知られている。樹皮は、灰色や淡赤褐色で織りなす模様が美しく、薄く剥がれる。

 花は、6〜7月頃直径5〜6cmの純白色花を開くが寿命が短い。花弁は、5個で縁に細かい鋸歯があるのが特徴で、花の趣を一層引き立てている。梅雨季の茶花として好まれている。近縁種にヒメシャラがあるが、花は小さく樹皮がやや赤みを帯びている。牛岳山麓から頼成の森にかけて自生が多い。

・指定番号98
幹周 1.01m
所有者 池田雅彦
所在地 井栗谷

サカキ(ツバキ科)
サカキ

サカキ

 温暖な地方に自生するが富山県では自然の自生は見られない鎮守の森に植栽されている例が多いのも神事に榊が使用されることからと思う。しかし、家庭やどの神社にも植えられていないため、榊の代用からヒサカキが神事に使用されることからかと思う。しかし、家庭やどの神社にも植えられていないため、榊の代用としてヒサカキが神事に使用されることからか、本種をホンサカキ(本榊)と呼ぶ人もある。常緑で葉は硬く艶もあり、枝は切っても直ぐ脇枝が伸びる小高木である。

・指定番号 4(写真:左)
幹周 1.28m
所有者 河合久則
所在地 神島

・指定番号 114(写真:右)
幹周 1.06m
所有者 水宮社
所在地 林



【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】