探す 文化財サーチ

 

関連タグのフォト

  • MORE

「史跡」の記事

  • 増山城跡
  • 平成21年7月23日・国指定砺波市増山【全国山城サミット加盟城郭】 増山城跡は、富山県西部に展開する砺波平野東縁、標高約…
  • 牛嶽車道開通記念碑
  • 牛嶽車道開通記念碑(うしだけしゃどうかいつうきねんひ)  平成6年5月30日・市指定 砺波…
  • 壇城跡
  • 壇城跡(だんのじょうあと)昭和62年3月30日・市指定砺波市庄川町庄 壇城は庄川右岸の雄神橋東詰の山中にあったもので、現…
    • MORE

御旅屋の井戸

2019.2.18

加賀の殿さまを迎えるために掘った御膳井戸

御旅屋の井戸

御旅屋の井戸

御旅屋の井戸(おたやのいど)

昭和50年2月17日・市指定
砺波市本町

 この井戸は、寛文4年(1664)5月、加賀藩主前田綱紀(まえだつなのり)が当地へ鷹狩りした際に、中神村肝煎義右衛門が御休息のための御旅屋(おたや)建設と共に、御膳水用として掘ったものです。慶安2年(1649)杉木新町の町立以来、初めてのもので、深さは、地表から18.2m。

 付近一帯は地下水位が低く、地盤が崩れ易い扇状地礫層で井戸掘削が困難であるため、飲料水には豊富な河川水が利用されていました。その後幕末から明治27年までに10本の井戸が掘られましたがいずれも公署か公衆用で、御旅屋の井戸をはじめとするこれらの井戸は、町民の飲料水として利用され、特に伝染病の発生時には、貴重な飲み水としての役割を果たしてきました。大正12年には北陸地方で最初の出町上水道が開通しましたが、昭和20年代までこの井戸を愛用する人が多く、庄川扇状地に生活する人々と水の関係を考える上で貴重な史跡です。

アクセス
砺波ICから車で10分