正倉日記

 

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準のなわ塚碑

2021.11.25

準のなわ塚碑

準のなわ塚碑

準のなわ塚碑

■準のなわ塚碑・砺波市柳瀬

昔、柳瀬村では庄川の洪水などの災害もあり、村高のわりに納付の負担が大きく困っていた。そこで村は加賀藩に検地を願い出た。
願いが叶い、文化11年(1814)、10月9日から11月11日までの33日間に渡り検地が実施されることになった。
検地には、奉行はじめ、担当した関係者は公平を期するため、新川郡・能美郡・河北郡など他郡の者も当たったと記録にある。

草高
一、千四百弐拾八石弐升五合      砺波郡柳瀬村
   内九百拾六石六升三合       減高
   残而五百拾壱石弐斗六升弐合  今般御検地之上極高

検地の結果、村高が64%に減った。
ちなみに加賀藩では、正式の検地引高としては最後の例である。

柳瀬比賣(ひめ)神社の境内北側に高さ125cm、幅48cmのニョロ〜っとした石碑があります。
検地引高を喜び、検地に使った縄を生めて石碑を建立したものです。

余談ですが、文化11年の記録の中には天気も記されていました。
10月10日…雪二三寸とか11月1日…風雪、なんてちょっと興味深かったです。

【2011年7月20日17:52『ふるさと学芸員の小窓』より】