正倉日記

 

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安川城

2021.12.2

安川城

安川城

安川城

■安川城・砺波市安川字父倉
 
立地:丘陵頂部、標高192m
遺構:曲輪、土塁、堀
規模:250m×200m
城主:黒田太左衛門尉
時期:戦国
(とやま文化財百選シリーズ5「とやまのお城」より)
 
塩谷集落の南の丘陵に築かれ、「越中古城記」によると、長禄年中(1457〜60)後花園院皇子淳良親王が安川村薬勝寺に滞在していた折、般若郷の荘官に任じられた黒田太左衛門がのちに悪党を従えて当城にたて籠もったとある。中世般若野荘域などを意識した縄張りのようであり、築城の背景や城主などを考えるうえで一つの手がかりとなろうと市史にも紹介されている。
お城は別名、鬼ヶ城もしくは浅谷(浅野谷とも書く)村に隣接することから浅野谷(あさんたん)城とも言う。
 
城の防御は四方にあり、登ったルートは山頂までほぼ一本道。整備はされておらず、途中から「えっ、ここ登れるの?」とドキドキしながらも倒木を超え、熊笹やクモの巣と格闘しながら分け入るしかない状態である。縄張図を持っていると曲輪や途中にある古池らしき穴など確認しやすい。山頂のあたりは一面杉山で、1メートルを超える熊笹が生えている。(5,6月はそうでした。)
西側に砺波ロイヤルホテルの建物と目線が合い、その背後に砺波平野が見える。
素人ながら、この城の歴史価値が高まり今後整備されるなら「砺波の山城ショートコース」にピッタリなのでは?と思えるお城だ。

【2011年09月29日12:10 「ふるさと学芸員の小窓」より】