正倉日記

 

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市内発掘調査5

2021.12.11

市内発掘調査5

市内発掘調査5-1

市内発掘調査5-1

毎日少しずつ土を掘り下げてきた作業でしたが、昨日の午前中、いきなり井戸らしき石組が発見され、にわかに現場に緊張感が走りました。中の土を慎重に取り除き、夕方にはこれは間違いなく井戸だという確認ができました。
 
井戸は飲料水などをもとめるために、孔をうがって地下水をくみあげるようにした施設のこと。人の生活とってきわめて重要なものであり、弥生時代からその種のものが発達しその後の各時代に及んでいます。ことに、古代・中世・近世においては、集落跡はもとより宮跡・官衙遺跡・館跡・城跡・屋敷跡などから発見され、考古学の研究対象になっています。
 
ここは天正9年(1581)木舟城が織田方に攻められ落城した際、その直後に焼き払われたという中世の館跡。
 
現場では刻々と変化があり、その都度対応に追われています。



【2012年09月21日12:00 「ふるさと学芸員の小窓」より】


市内発掘調査5-2

市内発掘調査5-2

市内発掘調査5-3

市内発掘調査5-3