7 恵みに感謝し、自然体でもてなす(その1)
2013.3.26
大胆なオープンキッチンから生まれる繊細なお料理が、心も身体も元気にしてくれるレストラン
恵みに感謝し、自然体でもてなす
<夢をひとつひとつ、手づくりでかなえる>
オープンして6 周年を迎えた、ラ・ナトゥーラ。名前は、イタリア語で自然という意味だ。「ちゃんと野菜が食べられるお店をつくりたかったんです。これは、最初からずっとブレていません」と語るのは、水野さんと中村さん。同じ職場で仲良くなり、漠然と「お店やりたいよね〜」と思いながら、起業塾に通っているうちに、「お店を出さなきゃいけない雰囲気になってきて(笑)」
水野さんの地元・砺波周辺で店舗を探していたものの、なかなかいい物件が見つからず1 年が経とうとしていた頃、中村さんが知人から「いっそのこと一軒家はどうか」と、紹介されたのが、ここの大家さんだったそうだ。
「大家さんがバイタリティに溢れる方で(笑)。家の周りが山菜の宝庫だというので、嬉しくなって。私の実家もアズマダチだったので、懐かしくなりました」とはいうものの、15年間空き家だったため、庭も屋内も荒れていたそう。基本は業者に頼んだが、なるべく自分たちでやりたいと「メニューづくりも後回しで(笑)」毎日泥まみれになりながら駐車場や庭を整備したそうだ。「慣れない手つきで石を運んだり、木を植え替えたり。どれもひとつひとつ作った思い出があります」と懐かしそうだ。
土方の日々、庭にアウトドア用のテーブルセットを置いて、炊き出しもしてくれたという大家さんは、一緒に夢を叶えてくれた、強力な応援団のひとりだそうだ。
内装は、ワクノウチをオープンキッチンにしてしまうという大胆なつくり。「おかげで、お客様との会話のきっかけができてますね。この家に助けられているのかも」
オープン以来、身体にも心にも美味しい料理は、女性客から圧倒的な支持を得ている。「食は命の基本。お子さんやアレルギーの方にも安心して食べていただけるよう心がけています」と水野さん。食べたら元気になれちゃうレストラン。これからがますます楽しみだ。
旬菜彩菓 ラ・ナトゥーラ
旬菜彩菓 ラ・ナトゥーラ
2005年、15年間空いていた民家を改装。自分たちが食べたい野菜がたくさん食べられるお店を目指し、女性3名でオープン。改装の設計を手がけたのも女性。
野菜たっぷりのランチは女性客に人気
野菜たっぷりのランチは女性客に人気
テーブルとカウンターあわせて26席
テーブルとカウンターあわせて26席
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敷地内にあった蔵の扉を入口に活用
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旬の地物野菜の盛り合わせ。自然の恵みの豊かさを心身ともに味わえる
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造園も自分たちの力で