砺波ライフスタイルブック

 

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8 好きなものに 囲まれて暮らす(その1)

2013.3.26

豊かなセカンドライフを、身の丈で楽しむ。ギャラリー×工房×住まいが一体となった家。

好きなものに 囲まれて暮らす

好きなものに 囲まれて暮らす

<とことん調べて選ぶ。あとは、職人に任せる>
山中さんご夫妻は、4 年前に熊本県八代市から、定年後の楽しいセカンドライフを求め移住してこられた。「屋敷林に囲まれたアズマダチが気に入って、いろんな物件を探したのですが、どの家も夫婦ふたりでは大きすぎてねぇ」と、ご主人の健二さん。結局、アズマダチ風の家を新築。新築とはいえ、落ち着いた雰囲気が醸し出されており、モダンでどこにもない感じがするのはデザインや素材の選び方が鍵であるようだ。
特徴的なのは、現代の土間ともいえるエントランスホール。タイル張りのギャラリースペースにもなっている。「最初はね、地元の業者さんには、こんな大きいタイルは、扱っていないと言われたんです。でも、カタログを取り寄せて、ショールームに行くとね、メーカーが結構いいものを出しているんですよ。扱っていないんじゃなくて、扱ったことがなかっただけだったんです」
タイルだけではない。壁紙、サッシ、ランプシェード、照明器具や塗料、ガレージの取っ手に至るまで、自分たちで全て吟味して選んでいる。地元の業者さんには、型番や品番のリストをつくって渡し、注文・施工してもらったそうだ。
こだわって材料を選んだあとは、「手戻りをしないようにしっかり打合せて、あとは職人さんにお任せ」だったそうです。「と言っても、ずっと横で見ていましたけどね(笑)」…それは気が抜けない(笑)。
自分たちが本当に好きだと思えるものに囲まれながら、セカンドライフを楽しむ山中さんご夫妻。「我が家には、特注のものは殆どないんです。誰でも手に入れられるものばかり。だから費用も安いんです」
「つくる」はもちろんだけれど、「選ぶ」ことってこんなにクリエイティブだったなんて。家を建てるのは大工さんや職人さんだが、施主や家族ができることがまだまだあるのだと感じた。

山中邸/ギャラリー楽人
山中邸/ギャラリー楽人

山中邸/ギャラリー楽人

定年退職後、熊本県からの移住を機にアズマダチ風家屋を新築。
3〜4年をかけて土地や業者を選定し、2008年完成。

正面はアズマダチ風だが、裏の壁は全く別の雰囲気

正面はアズマダチ風だが、裏の壁は全く別の雰囲気

正面はアズマダチ風だが、裏の壁は全く別の雰囲気

裏庭の家庭菜園で収穫した枝豆をおすそわけ。

裏庭の家庭菜園で収穫した枝豆をおすそわけ。

裏庭の家庭菜園で収穫した枝豆をおすそわけ。名古屋在住の息子さんが休みをとって遊びに来ていた・

  • ご夫妻のセンスのよい見立てで、ちんまりと並ぶ小物たち