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1607_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)

1607_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)

ID:15056

回転式中耕除草機の初期の形式で、貴重である。

※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。

撮影場所
砺波市増山
材質・形状
一条取り。爪は竹製。
寸法
全長139.5cm、重さ1.9kg。直径9cmの六角形の木製転車軸に、4本と5本の爪が交互に付いている(27本)。爪幅2.2cm、長さ14cm。転車の幅22cm。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理
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