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10−2砺波野の力士たち

2015.2.12

砺波野の力士たち

上:a 下:b

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 大戸平(十年明 浅谷太市)

明治35年(1902)8月15日、小杉村(現砺波市小杉)の平田家に生まれる。大正15年(1926)に十年明の浅谷家の養子となる。

舞鶴海兵団へ入団し、軍艦「扶桑」「浅間」に乗り、力士として海軍内で名声を博した。その栄誉をたたえ、乗組員一同から化粧まわしが贈られた。

故郷へ帰ってからは地方相撲で活躍し、昭和2年(1927)には瑞泉寺の加越能奉納角力で大関となった。昭和20年7月15日、44歳で死去した。

a)大戸川化粧まわし 額装(砺波市十年明 個人蔵)軍艦扶桑の乗組員から贈られた化粧まわし

b)大戸川化粧まわし 額装(砺波市十年明 個人蔵)軍艦浅間の乗組員から贈られた化粧まわし

c)浅野太市が乗船していた軍艦(砺波市十年明 個人蔵)

玉錦(江波 中嶋謙三)
(砺波市江波 個人蔵)

(砺波市江波 個人蔵)

玉錦(江波 中嶋謙三)

明治28年(1895)江波村(砺波市江波)に生まれる。小さい時から相撲が強く、村の名誉として昭和7年(1932)に江波村から化粧まわしが贈られ、地元で土俵入りを行った。また力が強く、江波の宮にある誰も担げなかった盤持石を担いだという。城端の別院に盤持ちの関札があがっている。昭和48年12月15日。79歳で死去した。

d)玉錦の用具(砺波市江波 個人蔵)

荒虎(水島 長谷川虎吉)
上からe.f.g

上からe.f.g

荒虎(水島 長谷川虎吉)

水嶋村(現小矢部市水島)の力士荒虎寅吉(本名長谷川虎吉)が、昭和5年34歳のときに加賀の高松長柄山の相撲大会で大関になったときの賞状など。目録にあるように、御幣・賞金・関取の証などを受賞した。大変名誉なことであり、長谷川家では写真のように金屏風に仕立てて今日でも大切に保存している。

荒虎は、砺波地区の大会では、大正8年に瑞泉寺で大関をとり、大正12・14、昭和8年の3回太田の金毘羅相撲で関脇になっている。明治30年生まれ、昭和49年死去。享年78歳。

e)荒虎の賞状などが張られた金屏風(小矢部市水嶋 個人蔵)
f)関取之證 昭和5年(小矢部市水嶋 個人蔵)
g)目録(小矢部市水嶋 個人蔵)
h)天長節奉祝角力の由来(小矢部市水嶋 個人蔵)
 ※注 天長節 天皇誕生日のこと。四大節のひとつで、明治元年に制定された。戦後天皇誕生日と改称された。明治天皇の誕生日は11月3日。

i)長柄山角力由来(小矢部市水嶋 個人蔵)

上からh.i

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砺波市立砺波郷土資料館 第30回郷土先人展「砺波野の草相撲の力士たち」2007年より抜粋】

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