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「砺波民具展示室」の記事

今年もアフリカから農業研修生がやってきました

2019.9.14

砺波の米は 世界一!

2019.9.13pm @Tonami

2019.9.13pm @Tonami

令和元年9月13日、JICAの農業研修プログラムで、アフリカの英語圏の11カ国ウガンダ、タンザニア、ザンビア、シエラレオネ、スーダン他から14名の研修生が砺波民具展示室(庄東小学校3F)にやってきました。
農業、特にコメ作りの先端を行く富山県で15日間を過ごし、農家を訪問して取り組みを見たり、実際に体験したり、現在の水力発電のしくみをみたりという研修内容です。毎日盛りだくさんな研修もあと3日で終わりという後半戦。その中で、昔の農具を見てみましょうということで、砺波民具展示室に来られました。
以前にもこの農業研修は来られたことがあり、毎年恒例になってます。
彼らの日本の印象はvery beautifulとhot!とのこと。snowは見たことない人たちばかりでした。

実際に足踏み脱穀機を体験!
体験用の足踏み脱穀機を踏んでみた!

体験用の足踏み脱穀機を踏んでみた!

シエラレオネから来たAysha(アイシャ)さんが足踏み脱穀機に挑戦。
踏むのはできるけれど、そのうち逆回転になってしまい、Why〜?なぜ?と言っているところ。
でもとても楽しそうでした。
このような農具は日本では過去のものですが、アフリカ各地では電気やガソリンを大量に使う大型の機械よりもコンパクトで誰でも、いつでも使えるような道具の方がまだ現役です。それさえも無く、人の手で稲刈りしているところもあるとのことです。
イセキさなえちゃんを見て、40years oldのplanting machineと説明したら、とても驚いてました。持って帰りたい!と言ってました。日本ではさなえちゃんは博物館行きなんですが。
農具だけでなく、一般的な生活民具も見て回りました。着物はvery beautihulと感動。
日本の文化や習慣はfrom Chinaから来ましたが、それをarrangeした日本のoriginal文化ができました。150年前にwestern styleを取り入れ、World War IIの後にbig changeをしました。今、着物を自分で着れる人は少ないです、という話も興味深く聞いていました。

フレー フレー アフリカ!
はいチーズ!と言ってました。アフリカでもチーズ?

はいチーズ!と言ってました。アフリカでもチーズ?

発展していないから文化が低いということではありません。便利なことや機械化が当たり前となったことで失うものも大きいのです。種を蒔き、育て、実ったものをいただくということを人力ですることのほうが、きっと感謝の気持ちが大きいと思います。
新米ごはんが食卓に並ぶのももうすぐ。われらの米を「日本の米は世界一!」と感謝していただきます。

砺波郷土資料館での1時間半の滞在はあっという間におわり、最後にはみんなで記念写真。真ん中が砺波郷土資料館の脊戸館長。民具解説やコメ作りに関してお話しされました。
この研修で得た何かが彼らの国の農業に、何かしら役に立つことを心よりお祈りしております。明るくていい人ばかりでした。

  • 皆さん見るものすべてに興味深々

  • 皆さん見るものすべてに興味深々

    ジオラマの写真を撮ってるところです

  • ジオラマの写真を撮ってるところです

    座学もしっかりと。通訳の方、お疲れ様です。