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292_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)

292_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)

ID:15131

舟形滑走板の後ろに2個ずつ2列に円形の爪付き回転板を配している。株間の除草をより徹底するように工夫されたもので、昭和30年代以降に出て来た。除草と田均しを兼ねて二番ラチぐらいに使われた。
(プレート)「新案特許出願中 村田式能率号除草機 製造元 村田農具製作所 石川県松任 TEL316」

※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。

撮影場所
砺波市久泉
材質・形状
二条取り。株間と柄の角度の調節機能あり。
寸法
全長142cm、重さ6.1kg、一条の舟形の幅14.5cm、長さ66cm。回転板の直径16.5cm、8枚の爪付き。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理
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